環境技術タイプⅡ 環境ラベル
株式会社NIPPO タイプⅡ環境ラベル「環境対応舗装」について
株式会社NIPPOは、自社環境方針に従った活動の一環として
- ① フォームドアスファルトによる中温化(低炭素)アスファルト混合物「ECOフォームド」
- ② 特殊添加剤を使用した中温化(低炭素)アスファルト混合物「エコファイン」
- ③ 低炭素タイプ半たわみ性舗装用プレミックス注入材「ポリパックLC」
- ④ 低炭素タイプ半たわみ性舗装「ポリシールLC」
- ⑤ 廃棄PETをリサイクルした環境配慮型舗装「リペットペーブ」
- ⑥ ヒートアイランド現象抑制に有効な遮熱性舗装「パーフェクトクール」
- ⑦ ヒートアイランド現象抑制に有効な保水性舗装「クールポリシール」
を開発し、実用化しました。2023年9月1日現在、これらがNIPPO独自の基準を満たすことを確認した上で、『環境対応舗装』として認定すると共に、ISO14021に準拠したタイプⅡラベルを付与し、環境保全活動をさらに推進しています(①は2023年1月10日より、②は2011年4月1日より、③、④は2012年4月1日より、⑤は2023年9月1日より、⑥、⑦は2011年4月1日より付与)。
ラベルの概要と表示
当社の環境ラベルは、ISOで定められた環境ラベルのうち、事業者等の自己宣言による環境主張(タイプⅡ環境ラベル)に相当します。これは、自社が基準を設定し、その基準を満足する製品についてのみ付与するラベルです。ラベルと環境性能の表示は以下のとおりです。
① ECOフォームド
●株式会社NIPPO 製品の環境情報
当社自主基準を満たす環境対応舗装シリーズにこのラベルを付与します。
●この製品が着目する環境影響
CO2削減:従来比※で100g/㎡(t=5cm換算)以上削減
●削減手段
フォームドアスファルトによる燃料の削減
※従来比とは、同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果をいいます。
② エコファイン
●株式会社NIPPO 製品の環境情報
当社自主基準を満たす環境対応舗装シリーズにこのラベルを付与します。
●この製品が着目する環境影響
CO2削減:従来比※で100g/㎡(t=5cm換算)以上削減
●削減手段
中温化剤による燃料の削減
※従来比とは、同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果をいいます。
③ ポリパックLC
●株式会社NIPPO 製品の環境情報
当社自主基準を満たす環境対応舗装シリーズにこのラベルを付与します。
●この製品が着目する環境影響
CO2削減:製造段階で従来比※で80g-CO2/㎡(11%)以上削減
●削減手段
半たわみ性舗装用プレミックス注入材の一部に製造時のCO2 排出量が少ない(潜在)水硬性材料=低炭素材の配合
※従来比とは、同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果をいいます。
④ ポリシールLC
●株式会社NIPPO 製品の環境情報
当社自主基準を満たす環境対応舗装シリーズにこのラベルを付与します。
●この製品が着目する環境影響
CO2削減:製造・施工段階で従来比※で2.0kg-CO2/㎡(13%)以上削減
●削減手段
低炭素タイプの半たわみ性舗装用プレミックス注入材「ポリパックLC」を使用した半たわみ性舗装
※従来比とは、同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果をいいます。
⑤ リペットペーブ
●株式会社NIPPO 製品の環境情報
当社自主基準を満たす環境対応舗装シリーズにこのラベルを付与します。
●この製品が着目する環境影響
廃PETの使用:従来比※で500mL廃PET(ボトル)715本分(25㎏)以上使用
(舗装面積A=100㎡、舗装厚さt=5cm換算)
●削減手段
アスファルト混合物製造時に添加剤の一部に化学処理した廃PET由来の樹脂を使用
※従来比とは、同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果をいいます。
⑥ パーフェクトクール
●株式会社NIPPO 製品の環境情報
当社自主基準を満たす環境対応舗装シリーズにこのラベルを付与します。
●この製品が着目する環境影響
ヒートアイランド現象の抑制:路面温度の上昇は従来比※で10℃以上抑制
●削減手段
遮熱性樹脂の塗布による路面温度の上昇抑制
※従来比とは、同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果をいいます。
⑦ クールポリシール
●株式会社NIPPO 製品の環境情報
当社自主基準を満たす環境対応舗装シリーズにこのラベルを付与します。
●この製品が着目する環境影響
ヒートアイランド現象の抑制:路面温度の上昇は従来比※で10℃以上抑制
●削減手段
保水性グラウト注入による路面温度の上昇抑制
※従来比とは、同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果をいいます。
実施要項(抜粋)
① 目的および適用範囲
当社が供給する環境対応舗装が、自主基準に基づいて適正に設計・製造・納入がなされるよう、以下の通り実施要領を定める。
② 実施要領
-
顧客からの要求に対する検討
営業部門は顧客からの環境性能に関わる要求事項を技術部門と協議し、実現可能性を検討する。実現可能性がない場合は、顧客にその旨を連絡する
- 製品設計
上記検討の結果、実現可能性がある場合は、技術部門が「自主基準」を満たす手法で製品設計を行う。
- 環境性能の証明
環境負荷低減の目標値に対し、設計された製品の環境負荷低減の値が目標を達成していることを次の項目に従って算定・測定する。
- CO2排出量の削減
舗装材料の製造段階または使用・施工段階におけるCO2排出量の削減を次の方法で算出し、顧客と合意した環境負荷低減の値が達成されていること。
(方法)
ライフサイクルアセスメントの国際標準規格ISO14040:2006およびISO14044:2006準拠の計算方法によって削減率または削減量(kg-CO2/舗装㎡)を算定 - 廃PET(ボトル)のリサイクル利用
舗装材料の製造段階または使用段階における廃PET(ボトル)のリサイクル利用(廃棄処理の低減)を次の方法で算出し、顧客と合意した環境負荷低減の値が達成されていること。
(方法)
廃PET(ボトル)由来の樹脂を所定量添加して得られた配合設計書に基づき、アスファルトプラントでリベットアスファルト混合物を製造する。施工現場においては、所定の厚さや締固め度で舗設されていることなどの施工管理を行う。 - ヒートアイランド現象の抑制=路面温度上昇および蓄熱の低減
従来製品と環境対応舗装の供用段階において期待される路面温度の上昇抑制効果を次の方法で定量化し、顧客と合意した環境負荷低減の値を達成されていると共に、その性能試験報告書を提示すること。
(方法)
ヒートアイランド現象抑制が重視される都市である東京都が定め公開・運用している「遮熱性舗装の室内照射試験性能測定方法」における"路面温度の測定方法"に準拠したランプ試験方法、または路面温度の実測。
- CO2排出量の削減
- 部門への指示
技術部門は製造部門に対し「製造マニュアル」を発行する。製造部門はこのマニュアルに基づき製品の製造を計画する。
- 納入仕様の検討
技術部門は、顧客に納入する製品の仕様を詳細化した「技術資料」を作成する。営業部門は作成された「技術資料」が顧客の要求に合致することを、協議により確認する。
- 顧客との納入契約
製品の仕様について顧客と合意できたときに、営業部門は顧客との納入に関する契約を結ぶ
- 製造
営業部門は顧客の注文に応じ、製造部門に対して製造依頼をする。製造部門は上記で定めた基準をもとに製品を製造し、管理する。
- 納品
製造部門は営業部門からの出荷依頼をもとに、顧客に製品を納入。
自主基準(抜粋)
① ECOフォームド
ECOフォームドは地球温暖化抑制対策、特に合材製造時のCO2の排出量削減に着目した『低炭素性舗装技術』です。
加熱アスファルト混合物製造時に、アスファルトに少量の水を添加することで製造温度を30℃低減させることが可能となり、製造段階での熱エネルギー = 燃料(都市ガスなど)の燃焼によるCO2排出量を削減できる製品。CO2排出量は、従来比(同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した場合)で100g/㎡(t=5cm換算)以上削減されていること。
② エコファイン
エコファインは地球温暖化抑制対策、特にCO2の削減に着目した『低炭素性舗装技術』です。
加熱アスファルト混合物製造時に中温化添加剤「フォームセット」を添加することで製造温度を30℃低減させることが可能となり、製造段階での熱エネルギー=燃料(A重油)の燃焼によるCO2排出量を削減できる製品。CO2排出量は、従来比(同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果)で100g/㎡(t = 5cm換算)以上削減されていること。
③ ポリパックLC
ポリパックLCは、地球温暖化抑制対策、特にCO2の削減に着目した『低炭素性舗装技術』です。
半たわみ性舗装用セメントミルクの注入に、「ポリパックLC」を使用することにより、製造・施工段階におけるCO2排出量を削減できる舗装製品。CO2排出量は従来比(同一の機能を有する、②の技術を適用しない当社製品と比較した結果)で2.0kg-CO2/m2(13%)以上削減されていること。
④ ポリシールLCは割愛します。
⑤ リペットペーブ
リペットペーブは、廃棄処理されるPETのリサイクルに着目した「環境配慮型舗装」です。
加熱アスファルト混合物製造時に添加する改質剤の一部に、破砕した廃棄PETに化学処理したポリエステル樹脂を加えることにより、PETの廃棄処理が低減され、一般的なアスファルト混合物よりも耐久性が向上する製品。製造施工段階で、従来比(同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した場合)で廃PET(ボトル)由来の樹脂が500mLのペットボトル約715本(約25㎏)相当分以上使用していること(舗装面積A=100㎡、施工厚t=5cmあたり)。
⑥ パーフェクトクールおよび⑦ クールポリシール
パーフェクトクールおよびクールポリシールは『ヒートアイランド現象抑制技術』です。
- パーフェクトクール
舗装表面に遮熱性樹脂を塗布することにより舗装路面の熱吸収を低減し、供用段階で表面温度の上昇を抑制できる舗装製品。夏期における路面温度の上昇は従来比(同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果)で10℃以上抑制されていること。
- クールポリシール
開粒度タイプのアスファルト混合物の空隙に保水性グラウトを流し込み、雨天時に保水した水分が晴天時に蒸発する時の気化熱を利用して、供用段階における路面温度の上昇を抑制できる舗装製品。夏期における路面温度の上昇は従来比(同一の機能を有する、この技術を適用しない当社製品と比較した結果)で10℃以上抑制されていること。
対象商品のリストおよび検証用情報
お問い合わせ
このページのお問い合わせは
株式会社NIPPO 技術企画室(担当:今野) Tel:03-3563-6727
または
konno_takashi@nippo-c.jp