●オイルショック当時、アスファルト合材のリサイクルには、新たな配合設計法の確立と機械装置の開発といった材料・機械の両面からのアプローチが必要とされました。
●機械装置を開発する上での課題は、アスファルト舗装廃材を加熱再生する段階で、アスファルトが過熱によって燃焼したり、劣化することなく、いかに効率よく経済的に製造できるかを、限られた時間内に解決することにありました。
●これらの難問に対して、機械装置の試作と改造、製造された再生合材の品質チェックを繰り返し、DM(ドラムミキサ)方式のリサイクルプラントを完成させました。
●この方式のポイントは、再生骨材の熱劣化を防ぐために、ドライヤのバーナ側から温度の低い材料を投入する「並流式ドライヤ」を用いたことです。
●世界的に環境への意識が高まる中で、NIPPOの開発したリサイクル技術は国内に広く普及しました。NIPPOの技術力が道路舗装業界の底上げにつながった多数の実績の1つです。
●その後もリサイクル技術に関する技術開発が進められました。再生骨材の比率アップや、加熱温度の低減などを実現するさまざまなタイプのプラントが創出されています。
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DM方式のリサイクリングプラント(再生合材の製造フロー)