●テストコースでは、自動車がスピードを落とさず、高速のままカーブを曲がれるよう、最急勾配42°の湾曲面舗装をつくる必要がありました。しかし、そのような施工機械はなく、当時の技術では夢のような話でした。
●技術の漏えいを避けるために社内のみで機械を試作するも、目指す精度の湾曲面ができず、当時の機械エンジニアはその難しさに挫折寸前でした。しかし、担当重役が「世界に存在しない技術を開発しよう」と鼓舞し、NIPPOの英知を絞って、成功に導くことができました。
●このテストコース(高速周回路)は高く評価され、その後の国内の自動車メーカー各社に加えて、自動車部品、タイヤの各メーカーのすべてのテストコースをNIPPOが施工。日本車の性能向上に貢献しました。「技術のNIPPO」の名を世界に轟かせ、今では海外でも数多くの施工実績を有しています。
機械開発用に築造したバンク(1965年) 湾曲面を精度よく舗装(社内での試験施工) 施工中の様子