流動・摩耗・すべり対策技術等とは

流動、摩耗、すべりの全てに有効なのが、骨材の噛み合わせを強化した特殊ギャップ粒度のグループがあります。この代表格が砕石マスチック舗装エスマックで、脱色バインダーを用いた明色砕石マスチック舗装ホワイトエスマックはトンネル舗装などに効果的です。

戦車道などに用いられる耐クローラ用舗装耐キャタアスコンも特殊ギャップ粒度ですが、硬質アスファルトを用いています。結合材の多いギャップ粒度混合物を敷きならした後、その表面に砕石を圧入して仕上げるロールドアスファルト舗装舗装は、すべり抵抗性・ひび割れ抵抗性が高く、水密性や耐摩耗性に優れています。

別のタイプとして、開粒度混合物の空隙に特殊なセメントミルクを注入して仕上げる半たわみ性舗装ポリシールがあります。

一般のアスファルト混合物でも、粒度やバインダーを変えることにより、流動・摩耗・すべり対策を実施することができます。全てにおいてカラー化が可能ですが、改質Ⅱ型の脱色バインダーを用いた耐流動型車道カラー舗装パーフェクトカラーMSはその代表例です。一般混合物の延長上には、大きな砕石(4号砕石20~30mm以上)を用い耐流動や耐摩耗性を高めた大粒径アスファルト混合物があります。